【潰瘍性大腸炎治療法】顆粒球吸着療法(GCAP)アダカラム

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顆粒球吸着療法
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効果:〇 即効性:△ 寛解維持:〇
※上記は私の経験則です。本サイトをご覧の皆様がすべて同じとは限りません。

白血球の中の顆粒球を特殊な機器(アダカラム)を使用し、血液を循環させ、炎症を起こしている細胞(顆粒球)を特殊なビーズで吸着し、除去する療法です。2000年4月に保険適用されました。
薬剤を投与する訳では無い為、妊娠中や妊娠の予定がある女性の方等、副作用に難のある方には有効な治療法です。

上記赤枠の通り、自分の体を攻撃する顆粒球が、潰瘍性大腸炎の炎症起因と言われています。

治療は上記の通り、血液を循環させ、途中のアダカラムという機器で、炎症起因となっている顆粒球を除去します。1回に循環させる血液量は1.8L(所要60分)で、50㎏の人の血液量は4Lと言われている為、全血液量の半分程度を循環させます。
全血液量の循環には2回が最低必要で、大腸炎に対する効果が出てくるのも2回~3回目以降と言われています。
ただ、私の場合はステロイドの併用もあってか、初回から、炎症が治まってきました。

治療スケジュールは上記の通り、5週間を1クールとして、進められました。
私が実施した当時(2010年~2011年頃)は1クール終了後に2クール目を実施するか判断され、2クール目終了後は1ヶ月以上空けないと本治療を再開する事は出来ませんでした。
上記に記載の通り、私は初回から効果がありましたが、一般的には2~3週目から効果が出てくると言われています。

この治療、最大のハードルは、治療直前の針挿入時だと私は思っています!
通常点滴で使用する針は[24]、[22]との事ですが、この治療は血液を大量に循環させるため、[20]、[18]といった、太い針を使用します。
※数字が小さい方が、針の太さが太い

事前にペンレステープという、表面麻酔テープを張って、痛みを和らげますが・・・

[18]の太さはブスっと刺されるといった、表現が正しい程の痛みがあります。

私の場合、[20]の針で治療をすることが多かったですが、「脱血」と言って、治療中血液が途中で詰まり気味になって、循環できなくなってしまう事があり、そうすると60分で1.8Lを循環させることが出来なくなってしまうため、より太い[18]の針を使用する事が多いそうです。
※ただ、先生の針挿入技術によっても痛みに大きな差があることは否めません・・

ステロイド(プレドニン)併用で寛解導入した時は以下の通り会社帰りに実施する事も出来ました。
上記記載の針挿入時と外す時以外は、退屈ではありますが、楽な治療ではあります。

特筆すべきは冒頭にも記載してますが、この治療は原則薬物を投与しているわけではない為、副作用が薬物療法に比べ少なく、副作用の関係から薬物を減量したい(使用を避けたい)患者さんにとっては、有力な治療法として検討対象となる事が多いようです。
特に妊娠中や妊娠予定のある女性の方で、潰瘍性大腸炎になってしまった(再燃含む)方は、是非とも主治医と相談していただきたい治療法となります。

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