【生物学的製剤】ヒュミラ(アダリムマブ)

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ヒュミラシリンジ 生物学的製剤
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効果:◎ 即効性:〇 寛解維持:◎
※上記は私の経験則です。本サイトをご覧の皆様がすべて同じとは限りません。 

ヒュミラ(アダリムマブ)は白血球の顆粒球内にあるサイトカインという細胞の一つである「TNFα(ティーエヌエフアルファ)」生成を阻害する免疫調整剤です。抗TNFα抗体薬と呼ばれ、日本で初めて、皮下注射による治療を可能にした薬です。

私にとっては、ヒュミラでステロイド離脱を達成したと言っても過言ではない薬剤です。
ちょっと専門的になりますが、上記図の通り、TNFαというたんぱく質(サイトカイン)が大腸炎の悪化に直接的・間接的に作用していることが分かり、このTNFαの働きを無効化・除去できるのがヒュミラです。(その為、抗TNFα抗体製剤と呼ばれているそうです)
これまで私は免疫抑制剤や同じ抗TNFα抗体薬であるレミケード(点滴)で治療してきましたが、いずれも寛解維持は長続きしませんでした。

上記の様に多くの薬剤を経験してきましたが、ヒュミラは一番長く寛解維持が出来た薬剤の一つです。(残念ながら、粘膜治癒まではいきませんでしたが・・)

投与は皮下注射となる為、多少痛みはあります。
最初は4本、2週間後に2本を看護師さんからの接種されました。その後2週間ごとに1本注射していましたが、3か月目から自己注射に切り替えました。
これにより、通院回数が減り、通院の負担は大きく抑えられました。

自己注射は当初はシリンジ(注射器)をヒュープラスという補助具を使用し、自分で射つものでしたが、途中からペン型のものが出てきて、自己注射のハードルは大きく下がりました。

ヒュープラスを使用した動画はこちら

ヒュミラペンを使用した動画はこちら

初めての自己注射は痛くて投与に3分以上かかってましたが(基本は1分程度でする指導がされますが、私の場合、痛くてできませんでした)、いつまで経っても慣れませんでした。
少しずつ薬剤を注入するのですが、痛かった覚えが残っています。

ペン型に変わった後は10秒程度で有無を言わさず薬剤が投入されるので、痛みを感じている時間もなく終わり、大変楽になりました。

また、同じ抗TNFα抗体薬であるレミケードとの違いですが、ヒュミラが自分に継続効果があったのは2週間ごとに薬剤を投与できたためだったからと自分では思っています。レミケードも始めは効果があったのですが、1ヶ月経つと再燃し、ステロイド(プレドニン)併用を余儀なくされていました。

2013年にヒュミラを投与し、その後多少の再燃はあったものの、局所ステロイドのレクタブルを併用し、大きく悪化する事無く、8年間寛解を維持できましたが、2021年に再燃・入院となり、エンタイビオに薬剤を変更する事となりました。

↑2013年8月にヒュミラを開始し、ステロイド離脱後、有意に寛解維持となっている事が分かる。
2019年夏まで寛解は維持された。

またヒュミラにはヒュミラ情報ネットという、専門サイトがあります。
ヒュミラを使用中あるいは予定がありますかの質問に「はい」と答え、潰瘍性大腸炎を選択すると、様々な資料を閲覧する事が出来ます。
私は使用しませんでしたが、ご家族向けの資料(特にお子様が罹患した場合)もあり、非常に有用なサイトですので、こちらでもご紹介いたします。是非ともご活用ください。

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