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生物学的製剤

【潰瘍性大腸炎治療薬】生物学的製剤についてまとめてみた②

生物学的製剤についての抗体範囲・副作用範囲について、図解と併せ、記載しています。 生物学的製剤選択時の参考として主治医の先生と相談できるよう、中等症(ステロイド依存性等)以上の潰瘍性大腸炎患者様に少しでもお役に立てればと思います。
生物学的製剤

【潰瘍性大腸炎治療薬】生物学的製剤についてまとめてみた①

2024年11月現在の潰瘍性大腸炎に適用されている生物学的製剤一覧をまとめました。 対象抗体も異なり、潰瘍性大腸炎の患者様がどのような生物学的製剤を使用しているのか、確認に参考となればと思いまとめました。 対象抗体が同系列のものを寛解維持に使用するのか、全く異なるものを試していくのか、主治医とご相談される際の参考になれればと思います。
生物学的製剤

【生物学的製剤】エンタイビオ(ベドリズマブ)

2019年に新薬として、承認された、生物学的製剤です。 エンタイビオは抗α4β7インテグリン製剤で炎症を起こすと考えられている物質である、「α4β7(アルファフォーベータセブン)インテグリン」の活動を抑制する薬です。 エンタイビオ投与に至った経緯は別の記事にあるヒュミラの効き目が弱くなり、潰瘍性大腸炎が再燃したことによるものでした。 ヒュミラは実に8年もの間、自身の潰瘍性大腸炎寛解維持に効果を発揮していましたが、徐々に血便がひどくなり、体内の鉄分や貯蔵鉄(フェリチン)の値が下がり、ヘモグロビンも10前後まで下がってしまった事から、エンタイビオに切り替えて、治療をすることになりました。
生物学的製剤

【生物学的製剤】ヒュミラ(アダリムマブ)

白血球の顆粒球内にあるサイトカインという細胞の一つである「TNFα」生成を阻害する免疫調整剤です。抗TNFα抗体薬と呼ばれ、日本で初めて、皮下注射による治療を可能にした薬です。 TNFαというたんぱく質(サイトカイン)が大腸炎の悪化に直接的・間接的に作用していることが分かり、このTNFαの働きを無効化・除去できるのがヒュミラで、私にとってはこのヒュミラでステロイド離脱を達成した非常に貴重な薬剤でした。
生物学的製剤

【生物学的製剤】レミケード(インフリキシマブ)

潰瘍性大腸炎の患者にはTNFαという生体内物質(サイトカイン)が大量に生産され、このTNFαが大腸で炎症を引き起こしている事が分かってきました。 TNFαはそれ自体が炎症を引き起こす(直接的な炎症作用)と炎症を起こす別のサイトカインの産生を促すことにより炎症を引き起こす(間接的な炎症作用)という作用がある事から、炎症の大元と考えられていたようです。 レミケードは抗TNFα抗体製剤として、点滴で投与され、TNFαの働きを抑える役目を果たします。
ステロイド

【ステロイド・注腸・座薬】レクタブル注腸フォーム

注腸型のステロイド剤です。 レクタブルの便利なところは他の注腸剤に比べ、注腸量が少なく、そのまま就寝できるという点でした。 また局所ステロイドなので、1ヶ月~2か月程度は継続して利用していました。レクタブルは体内への蓄積が少なく、副作用が通常のステロイドに比べ、軽微との事でした。
5ASA製剤

【5ASA製剤】アサコール

アサコールはペンタサと同じく特殊な皮膜でコーティングされ、消炎物質である有効成分のメサラジンを腸まで送り届ける事が出来ます。
顆粒球吸着療法

顆粒球吸着療法(GCAP)アダカラム

白血球の中の顆粒球を特殊な機器(アダカラム)を使用し、血液を循環させ、炎症を起こしている細胞(顆粒球)を特殊なビーズで吸着し、除去する療法です。 この治療は薬物を使用しているわけではない為、副作用が薬物療法に比べ少なく、副作用の関係から薬物を減量したい(使用を避けたい)患者さんにとっては、有力な治療法として検討対象となる事が多いようです。(例:妊娠中等)
ステロイド

【ステロイド】プレドニン

プレドニンは副腎皮質ホルモン(ステロイド)の一つで、潰瘍性大腸炎のステロイド基本薬と思っています。 初発の時はこのプレドニンで本当に助かりました。私の場合、1日最大6錠(30㎎)を処方され、基本は6錠を朝か夜に飲むのですが、私の場合は朝4錠、夜2錠がフィットして、分けて処方してもらいました。 これにより、劇的に便回数が落ち着きました。
免疫抑制剤

【免疫抑制剤】タクロリムス

免疫抑制剤のタクロリムスは血中濃度を一定に保ちながら、炎症を沈め、治療していく薬剤です。 元々は生体移植の拒絶反応を緩和する薬剤で、免疫抑制する事で、異常反応を起こしている潰瘍性大腸炎の免疫細胞を抑えるために適用されましたが、私はタクロリムス投与中にノロウィルスに感染し、入院しました。服用中は感染症に厳重注意です。
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